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2010.01.11 00:50

こんばんは,milkです.

想い過ぎて…想い過ぎて…
病気なんじゃ?心配になる.

なんで?なんでアイドルなの?
住む世界の違いがせせら笑う.


完璧なはずのストーリー.
聖なる夜に崩れてしまう.
脆い硝子細工のような気持ち.


スノウドロップ ~第十話~


雪乃,俺以外の男の前で泣くなよ…
アイツそう言えば,イヴに居るって…

「雪乃ちゃん!雪乃ちゃん!」
「…(ぐしゅ)…」
「雪乃ちゃんだよね?わかる?」
「ぅん…」
「どーしたの?こんな時間に.」
「帰るの…」
「一人なの?危ないよ?」
「さっき一人になったの…」
「あっ…」
「…(くちゅん)…」
「先輩は?先輩と一緒なんでしょ?」

雪乃は大きく首を振ると,歩きだそうとした.

「ダメだよ.一人じゃ.」
「いいの…」

その時だった,優しい声が雪乃を呼んだ.

「雪乃,帰るな.」
「ぇっ?!」
「悪かったな,増田.
 俺の気配りが無くてさ,
 雪乃,泣かせちゃったんだ.」
「先輩,居たんですか?」
「なんだよ…当たり前だろ?」
「雪乃,帰ろ?ね?」

雪乃は雄一の顔をチラリと見ると,
増田の背中にくるりと隠れてしまった.

「雪乃…なんで?」
「わからないぃ…ぐしゅ…」
「ちゃんと話そ?」
「やだ…」
「なんで?」

雪乃はそっと雄一のその先を指差した.
指先には香澄がニッコリ笑って立っていた.

「ご機嫌ななめみたいね?」
「香澄!」

雄一は思わず息を飲んだ.

「だから言ったじゃない?
 わたしと居ればいいのに…」
「香澄,お前なんで…」
「雄一の行動はお見通しよ.
 歩道橋には参ったけどね.
 あたしと一緒に居てくれたら
 よかったのに…残念ね.」
「チッ…ざけんなよ…」
「雪乃ちゃん?
 今日だけお借りするわよ.
 明日の朝には…」

バシッ!

雄一の掌が香澄の頬を掠めた.
渇いた冷たい音だけが耳に響いた.

「イッ…タッ…雄一…なん…」

香澄は頬に左手を当てると,
ゆっくりと雄一を睨み返した.

「なんで?」

香澄の瞳は大粒の涙で溢れ,想い過ぎた分だけこぼれ落ちて凍りそうなアスファルトを濡らした.

目の前で起きているドラマを受け止めることができない雪乃は,
増田に倒れ掛かるように,そのまま意識を失った.

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