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2009.12.18 01:24

こんばんは,milkです.

元カレ,元カノ,シンパシーは生きています.
すぐにでも戻れる,そんな気がします.

もし偶然にも再会したら…

甘えることが出来ますか?
すれ違いを演出しますか?



目の当たりにしてしまうと,
認める以外にはないから….



~スノウドロップ(第五話)~



「ごきげんよう」

二人は門扉の警備員の
おじさんに頭を下げ,
学校に向かい直すと
小さくバイバイした.

「終わりだ~」
「やったー」
「来年はちと楽だし?」
「休みは多いけど,
 テストはあんのよ?」
「そっかー」
「まぁ年末だし,
 ぱーっと行きますか?」
「行きますか?」

今朝の出来事は忘れたのか
雪乃はニコニコしている.


あ,雪乃…
悠ちゃんと一緒か.

雄一は1つ先の交差点で
信号待ちの雪乃を見つけた.
いつもなら駆け寄って,
帰ろう.と声を掛けるのに.
昨日のことが頭を過ぎって
その一歩が進まなかった.

雪乃…
なんで増田なんだよ.

クリスマスイブ,表参道,
10年ぶりのイルミネーション,
そして雪乃とのデート.

小さなドキドキは固くなって
ピクリともしなくなった.

雄一は信号が変わったことも
気付かずにぼぅと佇んでいた.

「先輩!」

爽やかな呼びかけに我に返った.
目の前には増田が立っていた.

「先日は失礼しました.」
「いや,別に.」
「この間,
 彼女さんに会いましたよ.」
「彼女?」
「あ,雪乃ちゃんです.」
「あぁ…」
「雪乃ちゃん,
 G女子大だったんですね.」
「おまえさ,雪乃と何してたの?」
「い,いきなり怖いですよ.」
「わ,わりぃ…」

思わず食いついた自分を恥じた.

「写メ,撮り合ったんで…」
「撮り合ったって?」
「はい.」
「雪乃の写メ持ってるの?」
「はい,持ってますけど?」
「そっか…」

雄一は予想外の事実に
胸に痛みを感じた.

「先輩…?」
「あのさ,雪乃って
 すっげー子供だから…」
「一度しかお話してませんから.」
「…あ,うん.」
「心配なんですね?」
「え?俺が?」

雄一は増田との会話の中で
自分の気持ちに気付かされていった.

「クリスマスイブ,
 一緒に過ごすんですよね?」
「な,なん…」
「雪乃ちゃんが自慢げに
 話してくれました.」
「あいつ…」
「俺も表参道行くんで!」
「あぁ…」
「じゃ,失礼します.」
「おぅまたな.」

雄一は携帯を取り出すと,
今日の日付を確認した.

12月21日…あと3日か…


「雄一?」
「…」

風のように耳元を通り抜けた声.

「やっぱりそうだ♪」
「香澄…」
「わかりやすい(笑)」
「な,なんだよ.」
「ごめんごめん.」
「こんな時期に珍しいな.」
「うん,ゼミの部屋に忘れ物.」
「そうか.」

雄一は顔に掛かる香澄の髪を
そっと後ろに流した.

「ありがと…」
「いや.」

香澄は雄一の左腕に右腕を
そっと絡ませた.

「ざけんなよ…」
「今だけ,いいでしょ?」

雄一は大きなため息ひとつ,
香澄の香りを吸い込んだ.

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