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2009.09.20 10:57

こんにちは,milkです.

初めてですよ,こんにちは.な始まりです.
季節はずれになっちゃったストーリー.
このSilverWeekに取り戻して,一挙に秋へ~

では,続きをどうぞ.




~雨が消してくれるから(第23話)~ リョウ&ユイ 7



昼下がり,熟睡から目覚めたユイは,シャワーを浴びながらまだ悩んでいた.

どうしよう…
こんな気持ちで行っても,リョウさまに迷惑をかけるだけ.

シャワーから出てまたベッドに転がりながら,マコに言われたことを考えていた.

どうしよう…
リョウさまのこと,知らなさ過ぎてわからないよ.

グダグダしながら寝返りをうつと,頬に固い何かが当たった.

ん?
あ,携帯…
そうだ,メール送って眠っちゃったんだ.

ユイは携帯電話を開くと,届いていたメールを見た.

リョウさまから…


メール 8/xx 23:56

ユイ,メールありがとう.

楽しかったんだよね?
なら,俺はいいよ.
ユイの時間だから.

でも…
本当は会いたかった.

楽しそうなユイ,
もし見つけたら…


連れて帰るかもな.
おやすみ
明日会えるよね?


リョウさま…
怒らないんだ.
ユイの時間…
もっと使ってもいいのに.


ユイは階段の上から母親を呼びながら駆け下りた.

母親は嬉しそうに浴衣を両手に現れると,ゆっくりしてらっしゃい.と訳のわからないことを言った.
髪型にもこだわる母親に,ユイはお人形さんになった気分で,全てお任せした.

「我が娘も捨てたもんじゃないわね~」
「ありがとう,ママ.」
「これなら,余裕ね~」
「やだな~そんなことないよ(笑)」
「いってらっしゃい.」
「うん,行って来ます.」

ユイは下駄を履くと,ぎこちないあしどりで駅に向かった.
あと少しで駅だという大通りで赤信号にバッティング…

ここの信号長いんだよね…何時だろう?

ユイはきんちゃくの口を開く間もなく,携帯電話を忘れたことに気が付いた.

どうしよう…

信号が青に変わっても迷いながらいると,誰かの手がユイの腕をギュッと掴んだ.

「ユイ!」
「リョウさま!」
「見つけた…」
「どうして?」
「迎えに来た.」
「ありがと…」
「車だから.」

リョウの突然の登場に,携帯電話を忘れたことさえ飛んでしまった.
一歩先を行くリョウの後ろ姿に,心臓がドキドキする.
ビックリして歩くのがやっとだ.

「ユイっ」
「ん?」
「大丈夫?睡眠不足?」
「あ,うぅん…」
「どうぞ,乗れる?浴衣だけど大丈夫?」

ユイは自分が浴衣を着ていることさえ忘れていた.
リョウは優しくユイをエスコートすると,静かにドアを閉めた.
そして運転席に腰を降ろすと,ユイを少し引き寄せ,軽く抱きしめた.

「浴衣,似合うよ.」
「あ,ありがとう.」
「ねぇ…アイツと約束していないよね?」
「ぇ?」
「ごめん…俺,昨日の今日で,ユイが…」
「リョウさま…」
「誰か別の人と出掛けちゃうんじゃないかって…」
「うぅん…」
「それで迎えに来たんだ…情けないよな….」

リョウはユイを助手席のシートに戻すと,エンジンを駆け車を走らせた.

「リョウさま?車で行くの?」
「イヤ,車は置いて行くよ.」
「間に合う?」
「大丈夫…まだ17時だよ…」
「そうだ!ユイ,携帯電話忘れたんだ!」
「いいよ,無くても…」
「でも…」
「無い方がいいよ…誰からも連絡来ないで欲しい.」

ユイはリョウの横顔をチラリとみると,小さな声で呟いた.

「ママには言わなくちゃ….」

リョウはダッシュボードの上から携帯電話を取ると,ユイに差し出した.

「俺のでよければ使っていいよ.」
「あ,ありがとう.」

ユイはみんなと集合できたこと,携帯電話を忘れたことを母親に伝えると電話を切った.

「ママ,明日には帰って来てね.って言った…」
「じゃ,明日には帰ってもいいよ…」
「?!」

しばらく沈黙してしまった二人に,きっかけが訪れないまま,車はリョウのマンションの駐車場に到着した.

「待って,ドア開けるから.」
「うん.」

リョウは急いで助手席のドアを開けると,下駄に気遣いながら降りるユイの手をとった.

「リョウさま,ありがとう.」
「どういたしまして.」
「お部屋に行くの?」
「行ったら,花火が見られなくなる.」
「なんで…」

リョウは不思議そうな顔で首を傾げたユイを,ギュッと抱きしめた.

「このまま,離れたくないから…」
「リョウ…さま…」
「ユイ,いい加減わかってよ.伝えきれないよ…」
「…」

リョウはユイをそっと離すと,小さく手を振った.

「いいよ,無理しなくて…」
「…」
「ユイの好きなようにしなよ.」

そう言うと,ユイを置いたまま歩きはじめた.
ユイはリョウの後ろ姿をただ見つめていた.

何が起きたのか分からない.
予期せぬ展開に涙も出ない.

ユイは駐車場にぽつんと一人立ったまま,リョウが見えなくなった先を見ていた.



(つづく)



ほぅ・・・

ユイちゃんのウィークポイント

長所は短所,紙一重,うぅーん,次回はどうなる?



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この記事へのコメント

終わり…

mi-miちゃん,いつも読んでくださってありがとう(v^-゜)


終われ~ですか?ハハハ…一人ぼっちっすね,ユイちゃんは.
まぁ続きは書いてあるので,何日か後に読んでください.

コメント,参考にしているので,是非ストレートにお願いします☆

| milkから,mi-miちゃんへ | URL | 2009.09.20 23:51 | 編集 |

おーっそう来ましたかぁ

ユイは大人になれるのか
はたまたここで終わってしまうのか

終われ~~(笑)

P.S.いつも勝手なコメントごめんなさいね

| mi-mi | URL | 2009.09.20 20:40 |

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