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2009.09.17 00:35

こんばんは,milkです.

バンドメンバーは,未成年です(笑)

すでに時効なので言っちゃいますけど,お酒って大学生になったら頂けるものかと思っていました.
だって,新歓コンパって必ずって良いほど,一気飲みがあったように記憶しているんですけど?
って,随分昔の強靭な若者の時代の話ですか?すみません・・・わたし,永遠の23歳ですから☆

では,続きをどうぞ.


~雨が消してくれるから(第21話)~ バンドメンバー 2



小さな店だが,奥座敷からは外に出たユイは見えなかった.
四ツ谷の裏通りは寺院も多くて,人気無く静かだ.
そんな声が響きそうな中,ユイはリョウの携帯電話をコールした.

『はい.』
「リョウ…さま?」
『ユイ?』
「うん.」
『ただいま.』
「おかえり.」
『今どこ?』
「四ツ谷だよ.」
『そうなんだ.何してるの?』
「友達と食事.」
『そう.』
「うん.」
『鍵,持ってる?』
「あるよ.」
『来てくれないの?』
「うん.」
『そうか…』
「うん.」
『明日は?』
「わかんない…」
『花火,明日あるんだよ?』
「知ってるよ,でもわかんない.」
『いぢわるだね,ユイ.』
「リョウ…さまの方がいぢわるだもん.」
『なんで?』
「だって,ナミエさんとずっと一緒で,ユイのメール無視して,お返事くれなくて,…何してるかわからなくて,そんなのイヤだったんだもん.」
『ごめん…実は…』
「途中で送るのやめたのに,リョウさまったら…」
『実は電波が届か…』
「もういい!」

ツーツーツー

虚しく響く音に,リョウは携帯電話を投げるとベッドに倒れ込んだ.
ユイは携帯電話を握り潰すくらい右手に力を込めると,鼻をすすりながら店の中に戻った.

「お前,トイレ長いね?」
「ユウヤ!何?そのデリカシーない発言は!」
「やめろよ(笑)ユイ,涙目だよ?」
「あ…シゲ,違うの,ドアに指挟んじゃって…」
「大丈夫?」
「うん,大丈夫だよ.」

とっさにでも,こんな嘘がつけるんだ…わたし.

ちょっとだけズルイ自分に嫌気がさした.
それからまたしばらく,みんなとワイワイ騒いだ.
盛り上がること3時間が過ぎ,一次会解散の時間が来た.
幹事のカズが,男だけで二次会に行く!と発言.
ユイを思いやってのプランを感じたみんなは,優しく会を締めてくれた.

「次は冬休みだね?」
「カズよろしく~ユイはもう予定を入れました.」
「じゃ,そんなユイを駅まで送ってきま~す.」
「やっぱ紳士だね,シゲ!」
「おぅ!」
「じゃ,ユイまたな!」
「ジュンイチもね~」

駅までの短い距離をシゲアキと二人で歩くことになった.
二人きりになると急に無口になってしまった.
大通りに出たところで,シゲアキが話し始めた.

「ユイ,キレイになったね?」
「ぇ?」
「ごめんな,俺…」
「大学,一緒なのに教えてくれなかったり?」
「あぁ…ごめん.」
「ユイ,シゲアキのこと,わかんなくなったままだよ…」
「わからない?」
「うん.大切な友達だったのに…そうじゃなくなっちゃった…」
「そんなことないよ?」
「あるよ…ユイの気持ちわかってない!」
「ごめん…」
「シゲアキのこと,大切な友達だってずっと信じていたのに…それに,急に連絡もくれなくなって…なのに,ユウヤに相談したでしょ?」
「うん…相談した.アイツから聞いたのか?」
「聞いたよ.」
「ごめん…」
「ごめんしか言わない.」
「…」
「ユイはほったらかしにされたんだからね.」
「そんなこと…」
「あるよ!ユイはいつもそうなんだ…みんな,ユイのことなんか…」

ユイはシゲアキより少し前を早足で歩き始めた.
ユイの目から大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちてきた.


ユウヤはカズとジュンイチと二次会の店に移動した.
カズがシゲアキに説明した場所と,道が一本ズレていた.

「あれ~」
「ちと,わかりずらくね?」
「シゲ,わかるかな?」
「シゲアキ,呼んでくるわ!」
「サンキュー,酔い冷ましにいいかもな.」

ユウヤは小走りに駅に向かった.
だんだん走る速度がまして,あっという間に二人の姿を捕らえることができた.
ところが,二人が横断歩道を渡り始めると信号が点滅し,ユウヤの目の前で赤に変った.
そして,信号の向かい側の広場で,明らかに言い合う二人が見えた.

ユイは泣いているの?
なぜ?

大通りの信号待ちの長さに…
目の前のユイは,ユイは…

信号が青に変わると同時に,シゲアキがユイを抱きしめた.
二人を見ながら,ユウヤはゆっくりと横断歩道を歩きはじめた.
ユウヤが渡り切ると同時に,ユイはシゲアキの腕を振りほどき,駆け出して行った.

ユイ…

落胆するシゲアキに,今,走って来たかのようにユウヤは駆け寄った.

「…はぁはぁ…ユ,ユイは?」
「もう,行ったよ.どうしたんだよ?」
「二次会の場所が間違っててさ,連れに来たんだ.」
「おぅ…」
「行こうぜ.」
「なぁ…」
「ん?」
「アイツ,彼氏いんの?」
「いる…かな?」
「まさか,お前?」
「は?俺が?」
「違うのか?」
「もちろん.」
「そっか…」
「なんでだよ.」
「今,ユイを抱きしめたら,なんて言われたと思う?」
「抱きしめ…?!なにするんだよ!」
「しょうがないだろ!」
「シゲ…」
「ユウヤに見られたらどうするの?…って言ったんだぜ.」
「?なんで俺?」
「わかんね…だから聞いたんだよ.」
「彼氏いるよ,俺と同じ大学の3年.」
「年上かよ.」
「なぁ…二次会,行こうぜ.」
「お前じゃなくて…年上かよ.」

シゲアキは何回も頭を掻くと,ユウヤに肩組みをしてきた.

「ユウヤ…俺さ…」
「なんだよ,気持ち悪いなぁ.」
「ユイのこと,また好きになりそうだ.」
「は?なんすか,その,また…ってのは?」
「放っておいたこと,すっげー後悔した.」
「ん,あぁ.」
「だから…俺,もう一回…」
「ダメだよ?シゲアキ.」
「なんだよ?」
「俺も好きだもん.」
「ぇ?」
「渡さないから,ユイは…今は俺の彼女じゃないけど…」
「アハハ…同志じゃん,未成年だから飲めないな,俺ら.」

シゲアキはユウヤの肩を叩きながら,二次会の会場に歩いた.
ユウヤは初めて口にした言葉に,少しの動揺を覚えていた.



(つづく)



ブザービート見ましたか?
見ました!見ました!
月9の王道っすね☆
進歩的,進展的な別れ.
そして最終回は・・・
ネタバレしたいぞー(笑)

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