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2009.08.28 01:22

こんばんは,milkです.

4週間ぶりになってしまいました.
というのも,完成間近だったお話を消してしまったからなんです.
今回の小説は季節とリアルタイム進行!だったので・・・
しょんぼりしてしまって書き上げられなくなっちゃったんです.
やっと奮起して書き上げたけど,当初のストーリーと違っちゃった.
期待していた人!いないと思いますが・・・

また読み直していないの.誤字脱字があったら教えてくださいねっ.

では,続きをどうぞ.


~雨が消してくれるから(第16話)~ ユウヤ & マコ 3


マコは携帯電話を開くと,1件のメールを確認した.


メール 07/xx 16:58

いろいろゴメン.
ユイ,帰ってるか知ってる?
全然電話出ないんだ…
ちゃんと話したくてさ…

って,メールすればいいじゃん.
なんでわたしにメールするのよ…
バカ…


メール 07/xx 18:02

今,ユイの家を出たばかり.
ユイは寝ちゃってるよ?
いろいろと疲れたみたい….


わたしも返信なんかしちゃって…

マコは返信メールを読み直しながらため息をついた.
携帯を閉じようとした時,ユウヤからの着信がディスプレイされた.

「はい…」
『マコ?』
「あぁ…ぅん.」
『今どこ?』
「ユイんちの最寄駅だけど?」
『だと思った.』
「は?」
『10分後,ロータリーの入口に来てよ.』
「は?」
『じゃな!』
「ぇ?ちょ,ちょっと…」

なんだし,ユウくん…
そんなにユイが好きなの?
マコどうする?
ユウくんを待つ?
ホントに待つ?

8分いや5分,過ぎたころだろうか…ぼぅっとしながらロータリーに入口に向かおうとした瞬間(とき),黒い4WDが目の前に止まり助手席の窓が開いた.

「マコ,乗れよ!」
「あ,ユウくん…」

マコは助手席に滑り込むと,ユウヤの横顔をチラリと確認し目を伏せた.

「お前,目立つな.」
「ひどっ!デカくてごめんねっ!」
「ちげーよ.美しいってね.そういうこと.」
「あ…あぁ…お世辞でもありがと…嬉しいよ.」

真顔で受け止めるには限界な会話は,車の発進と共にシャットアウトされた.
ハンドルを握る手が,今まで見たことないユウヤの一面を際立たせていた.

「でさっ.」
「ん?」
「ユイ,家に居たの?」
「うん.正確にいうと,昼頃にあたしんちに来た.」
「ふぅん…」
「気に入らない?」
「別に…ファミレスとか行く?」
「いいよ,ファミレスラインで話する.」
「なんだよ,それ…」

ユウヤは急に無口になると,ひたすら車を走らせた.
時間は車と同じ速さで走り去って行く.
マコはきっかけを見つけようと必死になった.

なんで黙っちゃうの?
あたし,どうしたらいいの?

「俺んち行くわ…」
「え?」
「もう着くし…」
「う,うん.」
「ここだし.」
「は?ここ?」
「俺のお城.」
「ユイからも聞いたけど…クサイセリフだね?」
「ここなら話せるっしょ?」
「あ…ぅん…」

マコは自分に戸惑った.
味わったことのない感覚が,身体の中を錯綜している.
ユウヤは駐車場に車を止め,ご丁寧に助手席のドアを開けてくれた.

「行こ…」
「あ,ぅん.」

ユウヤのさりげないエスコートも,マコにとっては初めてに等しい.
エレベーターの中のユウヤも,カードキーを挿すユウヤも,二人きりなんて有り得ない.
マコは完全に意思無くて行動するドールになっていた.
そして,気付けばユウヤの部屋のソファにペタリと腰を落としていた.

「お前も眠いの?」
「ううん,平気…」
「なんだよ,平気って?」
「あ…ごめん.」
「お前らしくないな.」
「そう?」
「コーヒーをブラックで?」
「当たり.」
「よしっ!やっと笑ったな.ちょっと待って…」

ユウくん,罪なヤツ…
ペースが狂っちゃう…

「お待たせ.」
「ありがと.」

ユウヤはマコにコーヒーを出すと,待ち構えてたかのように話し始めた.

「んで?」
「はぁ…そんなに心配?」
「俺っていうかシゲアキっていうか…」
「もういいよ.何回も同じこと言わないで…ユウくんが心配なんでしょ?」
「わりぃ…」

何を話せと言うんだろう….
ずっと一緒に居て…って言う?
違う違う…それは,わたしの気持ちだ.

「ユイ,アイツと上手く行きそうなの?」
「う,うん…」
「ハッキリしないんだ?」
「そんなことないよ,リョウさまは積極的かな?」
「アイツが?なんでだよ…」
「ユイが優しいからだよ.」
「ナミエのことは…ユイは知ってるの?」
「知ってたよ,ナミエさんとユウくんのこともね.」
「!」
「ユイ,がっかりしてた.なんで気付かなかったんだろうって…」
「ユイは知らないよ,バンド入る前だから.そんなことまで…」
「バンド入る前?そうなんだ….」
「余計だな,アイツ.」
「…そんなことないよ.すごっく大切にしてる.」
「ふぅん…」
「2日間も一緒に居て,ユイの身の上に傷ひとつ無しだよ.」
「だ,だから何なんだよ!」
「怒らなくてもいいじゃん?逆にさ,ユイが悩んでたよ.」
「なんでだよ?」
「魅力ないのかな?って…」
「なっ…!」
「がっかりしてた…可愛いね?ユイ…」
「ユイ,望んでるってこと?」
「知らないよ…わたしに聞かないでよ.」
「そっか…」
「ユウくん,わたし帰っていい?」
「なんだよ,夕飯食べようぜ!ピザ取ろう!」
「今から?」
「おぅ.」
「じゃ,今日はここに泊めて.」
「え?!」
「うっそー!ピザ,頼んでいいよ.」
「…」
「ユウくんってば…」
「ここに居たい?」
「ううん,帰るよ…帰る.」
「そっか…」

ユウヤは携帯からデリバリーピザを注文すると,TVのリモコンを手に取りNEWS番組をつけた.
あれだけ言い合う二人の間に静かな空気がただただ流れた…居心地が悪い訳ではない静かな空気.
そんな空気を揺らしたのはユウヤだった.

「な,マコ…」
「ん?」
「女の子って面倒くさいな?」
「どーして?」
「なんとなく…」
「わたしも女の子だけど?」
「お前もそうなの?」

マコの答えの代わりにドアベルがユウヤを呼んだ.
ユウヤはピザを両手に部屋に戻ってきた.

「早く食べようぜ.」
「うんっ.」
「ユウくん,デリバリー良くするの?」
「イヤ,来客の時にだけだよ.」
「ふぅん…」
「ユイが来た時は?」
「ん?来ない…数回じゃない?」
「そうなんだ?」
「なんで?」
「うぅん…いつも居るかと思った.」

どうしよう,本当の気持ちや思いがでちゃうよ.
その度にユウくんが黙っちゃう.
また無言な時間が…どうしよう…
ピザが美味しいのかわからないよ.
どうしたらいいんだろう?

「マコさ…ナミエみたいな質問するんだな?」
「ぇっ?」
「同じようなこと,聞かれたから…」
「そ,そう?」
「お前さ…」
「ん?」
「ナミエと似てるな?」
「ぇ…」
「ごめん…」
「べ,別に?…お腹いっぱい!ごちそうさまっ!」
「じゃ,ラストいただきま~す」
「アハハ…どうぞ.」

ユウくん,満腹だよ…その笑顔にさ.
それに…わたし,こういうのダメだ…わからない.

「マコ…今日,居てもいいよ.」
「…ぇ?」
「居てよ…」
「わたし,ナミエさんの代わり?」
「違うよ…」
「ユイの代わり?」
「違う…」
「女の子,面倒くさいんでしょ?」
「あぁ…」
「わたし,もっと面倒くさいから…」

ほら,まただ…ユウくんが黙っちゃった.
わたし,わからない…帰りたい.帰りたい.

「ねぇ…マコも泣くの?」
「は?な,なに?」
「ユイが泣き虫なのは知ってた.」
「まあね.わたしも知ってる.」
「ナミエは絶対に泣かなかった…」
「芯が強いんだよ…」
「この前,泣いた.」
「は?」
「だから…マコも泣く?」

「わけわかんない,ユウくんって…わたしだって,泣くわよ.」
「そうなんだ…」

もうだめだ,ユウくんが黙っちゃった…帰りたい.帰る!

「どうしたら泣く?」
「ユウくんが,ユイのこと,好きって言ったら…」
「…」
「ユウくんが,ナミエさんのこと,好きって言ったら…」
「…」
「答えたよ.だから,帰っていい?」
「…」

マコはソファから立ち上がると,テーブルの上をさっと片付けて,ユウヤに話し掛けようとした.

「ユウ…くん…?」
「…」
「泣いてる?」
「…」
「泣く?って聞いておきながら,自分が泣くの?」
「…」
「男の子でしょ?」
「…」
「ユウくん?」
「帰らないでよ…」
「…」
「一人で居たくないんだ.」
「だからって…」
「マコなら,居てくれるかと思って.」
「泣いてる男と一緒に居る気はないから.」
「そうだよな…ごめん…」
「ユウくん,ずるいよ.」
「?」
「なんでも自分のものになると思ってる.」
「んなこと…」
「あるよ?ユイのことも,ナミエさんのことも.ぜーんぶ自分だけじゃん.」
「マコ…」
「ユイのこと,大切にしようっていうのも,ナミエさんを抱きたいっていうのも,一方的にしか見えないから.」
「んな…」
「ユイも,ナミエさんも,ユウくんのこと好きだから…好きだから許してる.」
「わかんね…」
「ユウくん,ずるいよ,ずるい.」
「マコ…」
「帰るから.」

マコはユウヤにハンドタオルを差し出すと,急いで腰をあげた.

「ユイね…リョウさまから,ルームキー,もらったから…」
「ぇ?!」
「だから,そっとしてあげたら?」
「!」
「ユウくんは,ナミエさんと…そしたら丸く収まるじゃない?」
「ユイ,受け取ったの?」
「受け取りましたっ.」
「そう…」
「ユウくん,もぅいいかな?あたしも限界ってあるんだよね?男二人,女二人…二組だよね?ユイはリ

ョウさまと,ユウくんはナミエさんと…いいじゃない?」

マコはユウヤの返事を待たずに部屋のドアを開け,ユウヤを振り向くことなく,ドアを閉めた.
玄関でヒールに足を入れた時,不覚にも涙が足の甲にドロップした.

大好きなのに…
伝わらないし…
伝えられないし…
あぶれているし…

マコはエレベーターの中で思い切り泣いた.
エントランスホールに,ヒールの音と涙をすする音が,静かなハーモニーとなり響いた.



(つづく)



マコ,ごめんね…
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| ~雨が消してくれるから~ | コメント(2) | トラックバック(0) | |

この記事へのコメント

ううみゅ…

mi-miちゃん,告知しなかったのだけど見つかっちゃったf^_^;早々のコメントありがとう(v^-゜)

マコを応援していたmi-miちゃんには申し訳ないm(_ _)m次回を期待してください☆亮ちゃんに泣かされていたmilkから~~~

| milkから,mi-miちゃんへ | URL | 2009.08.30 01:36 | 編集 |

マコ…

マコにはユウヤなんかより
もっとずーっといい人がいるって

……そんな展開はないですかね?(笑)

| mi-mi | URL | 2009.08.29 14:39 |

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