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2013.12.29 01:28

milkです。


今日は湾岸線から東関道を通って千葉方面へお出掛けしてきました。

暗くなってから出掛けたので、お台場やTDRのライトアップがキレイでした。

渋滞もなくストレスフリーな運転の中、わたしの頭の中はやっぱり妄想だらけ(笑)

芝浦という看板の文字が目に入っただけで、その先のストーリーが浮かんでしまうのでした。


そんなmilkの妄想にご理解のある方のみ続きへお進みください。

今日もお越し頂きありがとうございました。




今日は偶然に仕事場が重なった。1年の内でも滅多にないことだった。
わたしは彼の車を運転し、彼は用意された車で仕事へ向かった。


「終わったら、車で待っててよ」


朝、交わした電話は短い約束だけ、その後の予定も決めなかった。


「お疲れさまでしたー」
「ね、飲みに行かない?」
「あー、今日は車で来ちゃったんで…」
「そっか残念、じゃっ、良いお年を!」
「ありがとー、良いお年を!」


花音は軽く会釈をすると、いつものコーヒーショップへ向かった。

「エキストラホットで2つ」
「2つですか?」
「そ、今日は2杯飲むの」
「分かりました、お待ちください」

馴染みの店員は優しく微笑むと、紙袋に丁寧にコーヒーを収めた。

「ありがとう。良いお年を!」
「花音さんも!」

店員の熱い視線を、カウンターに置き去りにして車へ向かった。


「まだ飲めないな…」

必要以上に熱いのは、店員のジェラシー熱とは気づいていない。

花音はエンジンを掛け、車が暖まるのを待った。
ラジオから流れる気怠いjazzは、次第に花音を夢へと誘った。


気づいた時には、すでに高速道路を走り始めている時だった。

「えっ…」
「花音、誘拐されてもいいんだ」

ハンドルを握りながら、機嫌悪そうに貴久が呟いた。

「ごめん、鍵忘れてた」
「いいよ、誘拐されたいんでしょ…」

花音は返す言葉が見つからないまま、視線を左側の窓に移した。

「コーヒー、ありがと」
「あ、うん」
「熱くて美味しかった…冷めないよな温度だったよ」
「そんなに?!」

花音はホルダーからコーヒーを取り、乾いた喉に流し込んだ。

「本当だ、まだ熱い」

ホルダーにコーヒーを収め、再び視線を左側の窓に移した。
それから…
言葉が見つから無いわけでなく、沈黙の時間が流れて行った。

「花音…起きてる?」
「うん」

視線を貴久に向けること無く、流れていく夜景を目で追った。

「家、送るよ、疲れてんだろ?」
「ん?…なことないよ」
「俺のこと、考えてないでしょ?今さ…」

図星。とは言えず、右手で貴久のパーカーの左端を握った。

「アイツ、そんなに気になる?」
「誰?」
「コーヒーショップの店員、、、じゃないけどさ…」

花音は黙ったまま。そして、車は貴久の駐車場へ滑り込んだ。

「到着したよ、どするの?」
「一緒に居たい…」
「嘘つきはお仕置き倍だけど?」

エンジンを切ると、パーカーのフードをスッポリ被り車から降りた。

「5分後」

貴久は車のキーを花音に渡すとエレベーターホールへ消えて行った。
時差を作らないとイケナイことは分かっている。でもその時差が…

「花音、10分たったけど…」

貴久からのLINE。

「ごめん、帰る…」

花音はタクシーの中から返信した。

「お客さま、どちらまで?」
「あ、芝浦アイランドまでお願いします」


直ぐ着く距離。追ってくる事は絶対に無い…
そして、受け入れてくれる保証はもっとない。

「お話聞いて欲しいの…ダメ?」


花音が送ったLINEは、直ぐ既読無視に変わった。



(おしまい)

今日の夜景は本当にキレイでした。中でも、千葉の住宅展示場は小山担が喜びそうな紫色のLEDで妖艶。葛西臨海公園とお台場の大観覧車も花が咲いたようでした。
大井南で高速道路から一般道へ。途中、芝浦という行き先を見て思いついたストーリーです。ここまで読んでくださった方だけ、さらに続きをどうぞ。




(さらに続き)

「お客さん、ここでいいのかな?」
「はい、ありがとうございます」


人気のない駐車場は、高く聳える高層マンションに囲まれ、潮の香りを含んだ風の溜まり場になっていた。

花音は震えながら携帯を覗き込む…結果は既読無視。ここで待ったって変わることなんかない。

  そだよね?フツーさ…あたしのこと知ってるんだもんね…

携帯をバッグにしまうと同時に、大粒の涙が頬を伝った。嗚咽に似た声が堪え切れずにこぼれ落ちた。

  貴久んとこで、ぬくぬくしていればよかったんだ。

  でも、でも出来ないんだよ。

  今は、今は違っちゃってるんだもん…

潮風せいか、頬を伝った涙がしょっぱい。そんなことで自分を笑わせようとした…その時、

「バカじゃないの?何で俺んとこ来んだよ」
「!」
「俺さ、気ちっさいから、既読無視とか無理」
「ごめんなさい…」
「謝るの後にしろよ、行くぞ」


花音の涙目にはレインボーブリッジがキラキラと輝いて見えた。


(本当におしまい)

貴くん、ごめんなさい。初めてフラれ役にしちゃいました。
誤字脱字はこっそり教えてください。感想聞かせてください。


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