2009.06.20 01:27

こんばんは,milkです.

コメントありがとうございます.少しだけお返事にお時間をくださいね.
お話が浮かぶ時に,たくさん書きたいのです.ごめんなさいね.

この回は,少しだけユイが変化するかも….

では,続きをどうぞ.






~雨が消してくれるから(第4話)~ リョウ&ユイ


マコ…ユウヤのこと,どうしたらいいの?
好きとか,嫌いとか,そういうのとは違うんだよ…
ねぇ,マコ…ユイは誰が好きなんだろう…
リョウさま?ユウヤ?それとも…


「ねぇ,キミの彼さ,俺の彼女と帰ろうとしてるんだけど…」
「…Zzz…」
「聞こえてるの?」
「…Zzz…」
「おぃ!起きろよ!」
「!!」

ユイは目覚まし時計よりも,鋭い音に驚愕した.
ユイの顔を恐い顔で覗き込む一人の男性に,素っ頓狂な声を発してしまった.

「へっ!な,なん…」
「キミさ,どういうことか説明してくれる?」
「あ,あの……あの…」
「あの?なにそれ?わからないんだけど?」
「リョ,リョウさま…」

話しかけてきた喧騒な男性が,リョウであることに気が付いた.
ユイは気が動転して自分が置かれている状況がわからなかった.
間の抜けたユイの顔を笑うこともなく,リョウは話しはじめた.

「キミの彼氏,ユウヤくんね?ナミエと一緒に消えちゃったの.」
「ナミエさん?」
「そう,俺の彼女のナミエ…」
「ユウヤが?どうして?」
「こっちが聞きたいよ,どういうことだよ?」

リョウはユイの腕をぐっと引っ張ると,外へ出ようと促した.
ユイはワケのわからないまま,リョウに連れられるように外に出た.
ユウヤの姿も,ナミエの姿も,どこにも見当たらない.

「あー分けわかんねぇよ…」
「…」
「キミ,名前は?」
「ユイ…です.」
「ユイちゃんか…ユウヤくん行っちゃったけどいいの?」
「…ぁ,ハ,ハィ…」
「なんで?彼じゃないの?」

ユイは,少しだけ頭をYESの方向に下げた.

「そうなんだ…」
「…ハィ…」
「そうか……」
「今日は友達とライブに来て…」

リョウはユイの左手を握ると,地下鉄の駅に向かって歩き始めた.

「あ,あの…」
「なに?」
「駅の方向が違うから…」
「合ってるよ?」

ユイは夢のような動揺に困惑しながらも,リョウに引きずられるように歩いた.

「ごめんなさい,終電無くなるから,戻らないと…」
「帰るつもりなの?」
「ぇっ?」
「帰さないよ…ユイちゃんは帰れないよ?」

なんで?こんな展開なの?さっきまではライブの舞台を見ていて,
リョウさまを見続けていたのに…,どういうことなの?わからない.

「俺のナミエを連れて行ったんだよ,ユウヤくんはさ.」
「…」
「わかる?わからないでしょ?」
「…」
「だから,ユイちゃんには家に来てもらう.」
「な,なん…!!」

分けわかんないよ…
リョウさまは憧れだけど…
夢みたいだけど…

なんでユウヤがナミエさんと?
ナミエさんとユウヤはなんなの?
ユイはナミエさんの代わり?

わかんない…
マコと帰ればよかった…

リョウはユイの手を離すことなく,地下鉄に乗り込んだ.

「離さないから…」
「ぇっ?」
「勘違いしないでよ?」
「?」

リョウはそれきり無言のまま,ユイの手を離さなかった.
ユイは困惑しながらも,一駅ごとに繋いだその手に心地良さが重なるのを感じていた.



(つづく)


色づけしていないけど,UPしますね…次のお話へ進めたいから.
次も読んでくれるかなぁ?…いいとも~(って言ってください).
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